『シェイプ・オブ・ウォーター』を観て、映画通の方々と話していた際、"異形への愛"繋がりで教えて頂いた1本。
奇形や異形のものを美しいと感じ、そういった被写体ばかりを撮影、最後には自殺してしまった実在の写真家、ダイアン・アーバスの半生をフィクションで構築した作品。
本作ではタイトルの通り、多毛症の男性との密会を、耽美で幻想的で、時にエロティックに描いている。
ただ、ダイアン・アーバスを演じるのがニコール・キッドマンなので、変にアート系に被れていたり、安っぽくなく、知らない人でも見やすい作りになっている。
"普通の人"になることを望んだ男性(まさかのあの人)と、
愛ゆえにそれを叶えんとするダイアン、
そして、彼らを理解できない旦那の何ともいえない幕引きに、なんだか夢を見ていたような気分になった。