しゃぐな

メイジーの瞳のしゃぐなのレビュー・感想・評価

メイジーの瞳(2012年製作の映画)
4.0
メイジー×リンカーンが遊んでるのが可愛くて好き(*´Д`*)

6歳の女の子メイジーの両親は仕事や育児のことで言い争いばかり!ついに離婚してしまった。双方が親権を望んで争い、メイジーは父宅と母宅を10日ごと行き来して暮らすことに。
すぐに父は元メイジーの乳母だったマーゴ、母はバーテンダーのリンカーンと再婚をするのだけど、両親は親権を争ったくせにメイジーのことはそれぞれの再婚相手任せというやり切れない展開に、そんな中で確かな信頼を築いていく人たちの物語。

原作は1897年に発表された同名小説ということだけど、100年経っても人の根本は変わらない。
小さな子どもはその瞳で、何が自分に必要なのか、誰がいちばんわたしのことを大切に考えてくれているか、よく観察して、ちゃんと分かっている。母親が誰で父親が何をしているか、自分が誰と居たいのか。

ネタバレー
物語序盤、両親の離婚後再婚前のタイミングでメイジーの学校のお友だちゾーイが泊まりに来た♪ママスザンナもバンド仲間や後の再婚相手リンカーンたちとパーティーをして、少女2人もプリンセスドレスで楽しそう👸だけど夜も更けたころメイジーがママスザンナにハグハグと甘え始める。知らない大人に囲まれてママの居ない自分に呆然するゾーイはベッドに入っても哀しくて泣き出してしまった。メイジーが気がついて背中をさすり、ママスザンナに伝えてゾーイパパがお迎えに来る。
幼児の居る家で遅くまで騒ぐパリピさながらの大人たちや露出高めのメイジーに彼女の過ごす環境の悪化を憂える場面かと思っていたけれどそれだけじゃなかった。
物語終盤、全米ツアーに出てるママスザンナはリンカーンとの別れを機にメイジーの世話をしようとツアーから抜ける旨申し出るが損害賠償の問題で断念…リンカーンの勤めるバーの前でメイジーを降ろして行ってしまう。
ところがなんとリンカーンはその日お休み。そのくらい確認して話通しとけよスザンナ!とここがいちばん腹立った。
何度か見かけたメイジーにバーのスタッフはみんな優しいけれどリンカーンと連絡が取れなくて、待ち疲れたメイジーは眠ってしまった。閉店後、お店のスタッフがメイジーを連れ帰ってくれて…夜中に目覚めて事態を把握したメイジーはいつかのゾーイの様に泣きながらベッドで横になるけど、彼女に迎えは来ない。
この時、スザンナはメイジーの信頼を完全に失ったし次の朝迎えに来たマーゴはメイジーにとってかけがえのない存在になったと思う。
浜辺に面したマーゴのいとこの家(別荘?コテージ?for saleで誰も住んでない)で一緒に過ごすことになるメイジーとマーゴ。そして、それぞれのパートナーの勝手に振り回されながらメイジー通して交流しお互いに共感と信頼を寄せているリンカーンが合流して3人の生活が始まった。
迎えに来たスザンナよりリンカーンとマーゴと一緒にいたいと伝えるメイジーとようやく自分のしでかしたことを理解し了承するスザンナ。ふたりの別れの足取りは軽くはないが力強かった。
パパビールがクソなのはもう放っとこう。

子ども権利と保護を重視するアメリカの法律がどうなのか、ステップママとステップパパが子ども連れ歩いてて大丈夫なの?と心配だったし、物語のその後…どうするのか分からないけど、元ステップママと元ステップパパとの奇妙な家族がどう成り立っていくのか、人間関係の面でも法的な面でもすっごく気になってしまった。
3人さえ良ければ、法的に養子縁組してビールとスザンナが養育費出して幸せに暮らしてくれたらいいなぁ(´∀`*)
しゃぐな

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