あかねちん

メイジーの瞳のあかねちんのレビュー・感想・評価

メイジーの瞳(2012年製作の映画)
3.9
こんな親にはなりたくないなあ...と思わせる元夫婦の姿に、本当にメイジーが好きで引き取りたいの?と問いたい。

親に翻弄される6歳のメイジーの姿には心が痛くなるし、むしろ親じゃない人達の方がメイジーに対して優しく、言葉だけでは表せない愛情を持って接する姿を観ると"こども"に対して"大人"とは"親"とは何なのだろうかと感じた。

四六時中父親、母親で居続けろとは思わないし、いろいろな親子の形はあると思うけど自分に正直に生き続けることは子を持つ親なら責任と自分のやりたいこととのバランスは重要だなと。

離婚して、約1週ごとに互いの家を行き来するメイジーの目には親の言葉も、言い争いも、ナニーや母親の彼氏の優しさも素直に映り込む。親の前では物静かでもの寂しげな、もはや達観してるような目をするメイジーもナニーや彼氏とは追いかけっこや浜辺で"キャッキャ"と遊ぶ姿を見せてくれて、見てるこっちも「メイジーこんな笑う子だったんだ!よかった!」と安堵させてくれる。観る前は離婚が原因で...というのが強いのかなとも思ったが、離婚も1つのポイントにはなるけど、結局それぞれの人間性に寄るものがメイジーの表情を明るくしたり、暗くしたりするのかなと感じた。

また、メイジー演じるオナタちゃんがめっちゃ透明感ある天使ちゃん!それがより儚げでよかったー。

子どもの視点からシンプルな目線で見れていたものを観て大人になるって嫌ねっと大人ながら思ったり。

自分が親になったとき反面教師としてもう一度観るのはありかもしれない。
あかねちん

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