このレビューはネタバレを含みます
子どもを主人公にした映画の中でも、かなりの傑作に入るんじゃなかろうか。
最近観た「マリッジ・ストーリー」の子ども目線の映画といった印象。
親が泥沼の離婚裁判やってる時に、その子どもは何を思うのか•••みたいなところが主題だと思うんだけど、
最終的に見ず知らずの人の家で目が覚めるという、すごくキツイだろう状況にも関わらず、メイジーは劇中1度も泣かないというのが刺さる。
何だか彼女の目を見ていると、彼女は全てを悟って達観しているような気もするし、何もわかっていないような気もする。
巷にはアレな邦題が溢れる中、とても良い邦題だと思う。
メイジーの両親は双方かなり自分勝手に映り、それぞれの再婚相手がくっついて、そこにメイジーは居場所を見つける。
こう展開するかな、と予想は出来てもやっぱり心地よいラストである。
メイジーを演じたオナタ・アプリールが凄まじい演技。この子もっと他に映画出てないのかな。
彼女が主軸ってのもあるだろうけど、演者全員食ってた。
子どもは親を選べないんだよなぁ。