観終わってみて初めてタイトルの意味を知りました。
世界の７都市を舞台にして、登場する人々のドロドロした愛憎劇と転換期にポイントを置いた群像劇。錚々たる出演陣で固めている作品なんですが何故か日本未公開作品だそうです。
売春婦と出張先で客になったビジネスマン。そして売春婦の妹、ビジネスマンの妻は留守に若い男と浮気する。更に執行猶予中の性犯罪者や、行方不明の娘を探し求める父親など、冒頭にも書きましたが本当にドロドロした生き様を描いています。
タイトルの３６０の様にその人々の縁が繋がりを見せていくという物語なのですが、イギリス制作の映画で私には内容に反するスマートな展開に好感を抱きながらの鑑賞です。
それは、疎い筈の洋楽のＢＧＭが本当にしゃれた展開に魅せられました。
アンソニー・ホプキンスの味のある演技でしっかり作品がしまった印象を受けました。偶然にもこの作品の前にみた『阪急電車』も群像劇でしたが、１８０度異なる内容でしたが、この作品も良かった作品の一つになりました。
