なんてブラックな話なんでしょう。
ですが、この作品の中で人間らしさがあったのはキャサリン・キーナーさん演じたケイトだけ。(レベッカ・ホールさん演じたレベッカは、毒が無い一番良い子だったから除外)
あとはクズ。
ケイトはホームレスにお金は恵むけど、一緒にいた娘に“(ホームレスを)見てはダメ”などと言ったり、アフリカ系の人を見てホームレスと間違えたりして、一見ただの偽善者。
そして、ケイトと夫のアレックスは隣人である91歳の老人が死ぬのを今か今かと待ち望んでいる。(亡くなったら壁をぶち抜いて部屋を広くするため)
……なんてクズで偽善者なんだろうと最初のうちはイライラしてしまった。
けど、ケイトがなぜホームレスにお金を渡したりボランティアをしたりするのかの背景が見えた時、ケイトに対してのイラつきが無くなった。
後のクズは本当にクズ。
夫のアレックスは隣人のおばあちゃんに暴言を吐き、隣人のメアリーと寝てしまう…(笑)
エステでムラムラすんな、アホ。
メアリーはメアリーでおばあちゃんにキツい物言いでレベッカを助けようともしない。
おばあちゃんは他人の親切を感じない。
問題提起はきちんとなされている作品。