ロビン

サウンド・オブ・ノイズのロビンのレビュー・感想・評価

サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)
3.5
音楽テロリスト集団と音楽一家に生まれながらオンチで音楽嫌いな警官との攻防を描く、シュールでなかなかスタイリッシュな作品。

第1楽章: Doctor, Doctor, Gimme gas in my ass
第2楽章: Money 4 U Honey
第3楽章: Fuck The Music KILL! KILL!
第4楽章: Electric Love
の構成で音楽テロは実行される。
第1楽章の“Doctor, Doctor, Gimme gas in my ass”での手術室で外科医に変装した音楽テロリストたちが、患者と手術器具を楽器にして演奏するシーンが一番シュールで突き抜けてて笑えた。
完全にあの演奏はイカれた集団でしょ〜笑
しかしながら、一番好きなシーンは冒頭でのカーチェイスシーン!
車に積んだドラムと伴にシフトチェンジして高低音を奏で、道路のサイドラインでビートを刻むという斬新なアイデアは素晴しいし、めちゃめちゃカッコ良かった!

それとこの作品を観終わって思ったのは、音楽とはもっともっと自由なモノ。
楽器を弾かなければダメなモノじゃない。
もっと身近にあって、どんな音を音楽と定義づけするかは人それぞれなのかなと。

それと途中から一部の人の声だけ聴こえなくなって、まるで意味不明だったけれど「なるほど!楽器にされた奴の声は聞こえないんだ!」と気付いた!
あの痔で入院してた奴もあのドラムのスティックで叩かれてた大家も楽器にされてたから〜笑

ラストのサナがボーカルで歌う“Six Drummers”の「Electric Love-Resort」がカッコいい!

それとエンドロールの終わりに「この作品はフィクションです感電死の恐れがありますので真似しないでください」にちょっぴり笑う。
真似しちゃいけないのそこだけじゃなくて、音楽テロ集団の行為全部だから〜笑
ロビン

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