Taketo

サウンド・オブ・ノイズのTaketoのレビュー・感想・評価

サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)
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主人公のアマデウスは音楽一家に生まれながら音痴で、警官をしている。そんな彼には指揮者の弟がいて、親からの扱いもどことなく弟への方が優しく、アマデウスは常に劣等感を抱えている。

「どうでもいい他人からの意見なんて無視すればいい」と言われる事は多々ある。しかしそれを実際に実行するのはとても難しい。アマデウスもまた、劣等感からか音楽を無視できない。
そんな中、楽器でないものを楽器にして演奏をするテロリスト集団が現れる。アマデウスはテロリストが演奏に使った物の音が聴こえなくなる。最後の第四楽章によって街の全てが音楽となり、アマデウスには静寂が生まれる。
それはアマデウスの劣等感からの解放であり、弟の事を素直に応援できるようになると言った、彼の成長の表れなのかなと思った。

第一楽章は病人を使って演奏をしだすという展開に意外性を感じた。第二楽章の曲までは良かったが、第三楽章は正直微妙だった。第四楽章に、関しては仕方のない事なのかもしれないがいささか画として地味すぎるように感じた。
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