Kuni

朝食、昼食、そして夕食のKuniのレビュー・感想・評価

朝食、昼食、そして夕食(2010年製作の映画)
3.8
人の何気ない日常をみるのが好きで、1人で鑑賞。

ドキュメンタリータッチの作品です。

スペイン🇪🇸を舞台に、色々な年齢•ライフスタイルの人の食卓風景。
ファミリーやゲイカップル、老夫婦、外で一緒に食事する友人同士など、様々なのがとても興味深い。

第1章朝食、第2章昼食、第3章夕食と、その人の一日を垣間見ることが出来る。

そして、その人達がちょっとずつ繋がりがあることがわかるのも面白い。

ハッピーな人とそうではない人の落差が大きいのが、とてもリアル。

楽しく会話が弾む時もあれば、誰かを紹介する改まった席や、悩みを打ち明けるシーンなど、食事🍽ってこんなに色んなシチュエーションがあるんだなと思った。

老夫婦の食卓、ああいう風になりたくないなと最初思ってしまったけど、会話しなくてもあ•うんの呼吸で分かり合えて、いつも一緒にいること自体、ひとつの幸せのカタチなんじゃないかと思い直した。

普通の人にも、それぞれ山あり谷あり色んな人間ドラマがある。
国は違っても、共感出来るところがたくさんあって感情移入してしまった。

会話の内容、言葉の間、相手の表情。
料理の見た目や美味しさ、出来加減。
テーブルクロスや食器、花💐。
天気。
予定がある日かない日か。
色んな要素が噛み合って、食卓風景が変わってくる。

なにげなく毎日を過ごしていたけれど、食事って奥が深いなぁと暮らしを見直したくなった。

泣いたり笑ったり怒ったり。
色んなことが起きてこそ人生。
自分だけじゃないんだ。
みんな同じなんだと思える。
1日1日を大切にしよう。

何か事件や刺激を求めた作品が好きな方には、すごくつまらない映像だと思う。
だって普通の人の日常風景だから。

でもささやかな幸せとか、感情の移り変わりとかの人間模様が好きな方には楽しめると思う。

色んな人のごはんメニューは、すごく興味深かった☺️
Kuni

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