タカシサトウ

きっと、うまくいくのタカシサトウのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
3.5
[如何に自分に合ったことをするか]

 主人公のランチョー(アーミル・カーン)が、エリート大学で、学力至上主義に反して、如何に自分の好きなことをするか、如何に自分に合ったことをするか、を体現しようとする。

 多分、階級社会の下層から脱するには学歴しかなく、そこで挫折して自殺する若者が多いというインドの現実を踏まえているからこその“好きなこと、自分に合ったこと”がテーマになっていると思う。

 そして、インド映画らしいのか、歌あり、踊りあり、友情あり、ラヴロマンスあり、主人公はどうなったかという謎解きまである。

 サービス満点のエンタテイメントに仕上がっているが、歌や踊りは私にはちょっと多過ぎる感じがした。

 この手の映画には慣れていない為か、テーマに絞って突き詰めていって欲しかったと思ってしまった(2021.7.27)。