ぼぶ

きっと、うまくいくのぼぶのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.2
All is well がキーワードとなる、おバカな3人の工学大学生の今と昔の話。

終始ハッピーで笑えるシーンが盛りだくさん、インド映画独特の目に飛び込むような色使い、
ダンスや音楽も少し独特…というところだろうか。

長尺のせいか、前半は掴みが少し弱いものの、後半にかけてどんどん(ちょっと展開の予想はついてしまうけど、それでも)面白くなっていく。
むしろ予想が少しだけ超えられたり、良い話が追加エピソードとしてあるから、心地良いのだ。

その一方、終始明るい中で、いくつか悲しい、暗い描写もある。
面白いコメディの中に突如投げ込まれる悲しい話や、全体を通しての「自分に素直に自分らしく生きるべき」という真っ直ぐなメッセージは、現代のインド社会への警鐘なのかというくらい、突き刺さる。

色んな伏線は回収され、だんだんとテンポの良い笑いと話の展開やキャラに慣れてきた頃に終わるので、インド映画の魅力や中毒性はこういうところにあるのかと思う。

ちゃんと少し泣けるシーンがあるのも良い。

そして邦題も良いけど、キーワードが個人的には若干弱い気がしたので、3バカのままでも良かったのかな。
ぼぶ

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