スピードスター

きっと、うまくいくのスピードスターのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.5
最近漠然と「主人公が〜な感じの映画観たいな」と思っていた所にこの作品!
主人公ランチョーがまさにそんな感じで、異常な高揚感の中鑑賞することができました。

そのおかげか感情揺さぶられまくり。
劇中何度も笑って泣いて、喜怒哀楽いずれかが出たり入ったりの3時間で疲れましたが、スポーツの後の様な心地よい疲労感。

ただ能天気に笑えるだけではなく、インドが抱える貧困問題や学歴を含めた競争社会が垣間見える。エンジニアは比較的新しい職業のため、カースト制度が根深く残り職業選択の自由が無い地域などでは超難関だけど人生の一発逆転を狙える人気職種だと授業で聞いた事を思い出した。
落ちこぼれの彼らの危機感は相当なものだっただろう。

大学での青春モノと、失踪した親友を探す10年後のサスペンス的な話を交互に観せていくスタイルで、時代の切り替えのタイミングも絶妙。様々な謎や伏線が綺麗に収まる所に収まり、郷愁を含んだ感動に加え素晴らしい余韻と共にエンドロールを迎える。もっとこの3人を見ていたい!と言う気持ちを残して。

初インド映画、最高でした。