ねぎおSTOPWAR

きっと、うまくいくのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.9
「pK」と並んで是非観て欲しい映画。必ず何かを感じるはず。

作品の主題は、言わば「いまを生きる(DEAD POETS SOCIETY)」のインド版と感じました。過去の回想としてインド最高峰の工学大学の日々が描かれます。それを基本挟み込む形で、卒業10年後の現代において、主人公のランチョーを探すストーリー。
まずこの10年を超える日々をひとつの作品にまとめあげた監督に拍手です。
また自殺率など社会問題も描かれていますが、なにより教育が生きる喜びなのだと、最後の学校の子供達の表情を見ると痛切に感じます。

もっとも心を動かされたのは、ウイルス学長の心を動かした長いエピソード。
長女の出産を嵐の中、学生たちの力を結集して助け、無事赤ちゃんが誕生するシーン。この後学長は3人組の退学を撤回するが、〈娘を助けてくれたから〉ではなく、〈科学の力はこうして使うんだ。生きた知識じゃないと意味がないのだ〉ということを彼らが身をもって示し、ついに学長が理解したということだと思います。

他にもいろいろありますが、まずは皆さん観てください!