何度かインドを訪れているので、懐かしい景色が嬉しい。
風景だけでなく、とにかくインドてんこ盛り。
冠水してて救急車が来ない(水はけの悪さがインド!)
そして停電(予備電力がない!インド!)
インドじゃなければ起きないであろう困難をうまく利用していて、今のインドを紹介している。
(小ネタだと、ジョーティッシュとか、北の道路封鎖とか…あえて入れてるんだろうなあと)
イギリスを撮らせたらエドガー・ライト、インドはラジクマール・クマリに任せた、という気持ちになる(←何様?)
主演のアーミル・カーンは、ジュード・ロウとトム・ハンクスを足して二で割って、マサラを振りかけたような男前。
ハリウッド映画の脇役で出てくるインド人がインド人のすべてではない。
そんな当たり前のことを実感させてくれる。
とにかく楽しいし、テンポがいい。
上映時間は長いけど、途中休憩もあるので(これもインドw)大丈夫。
2時間50分、飽きることなく見ることができた。
インド映画はいつでも希望にあふれている。
貧しい人は報われ、自由結婚も許される。
歌い踊り、花が咲き乱れ、月は輝く。
現実がそうじゃない分、映画に夢を求めるんだろう。
そしてそれこそが、映画の本来の役割であったと、この作品を見て思った。