koyo

きっと、うまくいくのkoyoのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.3
インド国内最難関の理系大学を舞台に、お馬鹿トリオがはちゃめちゃしちゃう青春コメディ!面白かった!!

お馬鹿トリオ
ランチョー 行方不明の親友 口癖は「きっと、うまくいく」
ファルハーン メガネが特徴。動物写真家に憧れる
ラージュー イケメン。貧乏で神に祈りがち。

10年前の過去と現在を交差しながら、親友であるランチョーの行方を探していく。

インド映画では、定番の歌、踊りもあって、基本的にはコメディなのですが、所々には、非常に心が痛くなるようなシーンも。

この作品が独特な魅力を醸し出してるのは、学力至上主義による闇がずっと作品の根本にある事。基本コメディでありながら、社会問題を辛辣に刺してくるんですよね。
大学の掲げる学校至上主義(学力至上主義的)とそれに反発する主人公たち実力主義(自由主義的)の行く末も、大きなテーマになってます。

映画では、融通の効かない学力至上主義者達が滑稽に描かれてるけど、この大学に入学できてる時点で、皆んな勉強を頑張ってきてるわけで、その上でこの問題があるってことですよね。

自分で言う事じゃないですけど、自分は勉強を全くやってこなくて、自由に好きに生きてきたんですけど、この歳になってからする苦労や、無知さによって勉強の大切さを知りました。31歳ですけど、今基礎的なことから勉強を始めてます。

大切なのは、教える側や学ぶ側の姿勢であって、学びが大切な事は変わらない。競争することが絶対に悪いことではないし、マニュアルのように教科書を丸暗記する方が適してる人もいる。皆んなが皆んな、ランチョーのようにはなれないし、ならなくてもいい。

でも、うまくいかない時が人生にはある。
そんな時は、この映画を手に取ってみてください。そして、この言葉を叫んでみてください。
    「きっと、うまくいく!!」
      AAL IZZ WELL‼︎
koyo

koyo