ひでG

間諜X27のひでGのレビュー・感想・評価

間諜X27(1931年製作の映画)
3.6
「間諜」というワードを初めて打った。
意外に、この言葉をつけた作品が多いが
死語だな、リメイクされたら「間諜」は
使わないだろうな。

「間諜」とはスパイのこと。
マレーナ・ディートリッヒが第一次大戦下のオーストリアのスパイを演じる。

91分と短い映画なので、物語はサクサクと進む。
元娼婦が何故に国家機密に関する謀略に関わる活動をするに至ったか、

まあ、ここらへんは割とあっさり進む、
というよりは、これは、一種のアイドル映画だと思う。

当時30歳と女盛り(古い言葉で失礼💦)
魅力いっぱいのディートリッヒを愛でる作品と理解した。

ディートリッヒは、僕の認識では(当たってなかったら🙏)
「ちょい年齢高めに見える美人」

自分がガキの頃は、その魅力があまり分からなかったが、、

これを観て、彼女のオーラを感じた。

やはり、男性ターゲットとのツーショットシーンは、彼女の色香全開だし、いろんなディートリッヒが堪能できる。

特に、眼を隠した酒場の場面は、おじさん的な書き方をすれば、、

「いい女だなあ〰」と、唸ってしまった、

ネタバレになるけど、あのお姿も意外でお

監督は、ディートリッヒとは3連続のタッグのジョセフ・フォン・スタインバック

「モロッコ 」「嘆きの天使」と彼女の魅力をスクリーン上に全開させてくれた監督なので、どういうシーンが、どういう役柄で
その魅力を引き出せるのかを心得ているんだなと思った。

ピアノの調べ、扉の奥で事が起こる様の奥行き感、鏡に映るもの、人物の影など
影として生きる女の存在を、
暗示するような小道具もきちんと揃え、
とても雰囲気のある映画になっています。
ひでG

ひでG