TAK44マグナム

ブラッドナイトのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ブラッドナイト(2009年製作の映画)
3.5
鮮血が狂気をうむ!


亜流ハロウィンなスラッシャーホラー。
破壊衝動を抑えられない少女による惨殺事件が起きた街で、再び始まる殺戮祭!
中々にゴアゴアな作品でしたよ。


20年前に起きた凄惨な殺人事件。
メアリーという少女が両親を殺害し、精神病院に隔離される。
成長したメアリーは職員によってレイプされ妊娠するが死産であった。
更に狂った彼女は病院の人々を皆殺しにし、駆けつけた警官によって射殺される。
事件はそれで終わったはずであった。

記憶は風化してきても事件が忘れ去られることはなく、事件が起きた日は「ブラッドナイト」と呼ばれ、若者たちがハメを外す一種の記念日と化していた。
だがしかし、ある若者グループの無責任な行動が恐ろしい殺人鬼を再び凶行にはしらせるとは、まだ誰も知る由もなかった・・・


かように、ハロウィンをブラッドナイトに置き換えただけでやっていることは殆ど同じです。
要するに、殺人鬼がボンクラな若者たちを狩って狩って狩まくります!
登場人物の行動に必然性が無さすぎる頭の悪い脚本に萎えますが(どうして病院へ行くのか?とりあえず警察へ行こうよ!)、顔面斬り落としや、はらわたグルグル巻き等、終盤のゴアゴアっぷりは楽しめました。
特殊効果がけっこう達者で、かなりエグいゴア描写なのにリアルに見えます。
また、こういった映画の殺人鬼はマスク被るのが定番なのに、本作のメアリーは何故か包み隠さず素っ裸!
これはもしかして製作陣からのささやかなサービスなのでしょうか?
しかし、オールヌード女子が生首なげつけてくるのは恐ろしい。
そりゃ警官もビビって、思わず発砲しちゃっても仕方ないでしょう。


ビル・モーズリィやダニエル・ハリスといったホラーに欠かせない俳優さんが重要な役で出演しているのもファンには良いサービスですね。
ちょっと驚いたのが、ボンクラ達のリーダー格を演じているのは、「クライモリ」に主演したエイザ・ドゥシュクのお兄さんなんですって!
そういわれると、目元とか似ていたような気がします。

もう少し脚本を洗練した方が良いとは思いますが、過度な期待を持たなければ、まぁまぁ楽しめるスラッシャーでした。


レンタルDVD(GEO宅配)にて