島袋健太郎

キック・アス ジャスティス・フォーエバーの島袋健太郎のレビュー・感想・評価

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前作は、露悪的な部分とヒーロー哲学の部分と、ポップさとか様々な要素が入り混じってキラキラしたバカバカしさが満ちていたし、アーロン=テイラー・ジョンソン演じるキック・アスも、クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガールもフレッシュだった。

に対して、2人ともそれなりに成長してしまう、という意味においてはちょっと話が深刻になり過ぎている感と、何より、ジェフ・ワドロウ監督はマシュー・ボーンと比べて、むしろ、ガチで露悪的で、変態で、真面目すぎるきらいがある。

それゆえに、ストーリーも生真面目で、ちょっとこちらの目が泳いでしまう。悪い意味でも、良い意味でも、気恥ずかしさと、この画面に映る本気の気味の悪さが出ていて、複雑な気持ちになる一方で、若干我に返ってしまう部分もある。

しかし、それなりに。不評もあるようだが楽しめた。ヒットガールはヒットガールだったし、先に述べた生真面目が仇になっている部分も否めないと思いつつ、ナシでは決してなく。
父親の描き方も含めて、報われなさと追い込みは、ここまでやれば立派だと素直に思う。
そういう意味では、前作以上に躊躇もなく、またおためごかしのないつくり感動する。

特にラストの現実的「アベンジャーズ」あるいは「ジャスティス・リーグ」的な「アッセンブル」な展開のある意味でのチープさが個人的にはあまりにアホすぎる画ヅラで最高だったのと。
あそこに、ナイト・ビッチがいてくれたことに、涙が溢れた。