まさなつ

愛のコリーダのまさなつのレビュー・感想・評価

愛のコリーダ(1976年製作の映画)
3.7
元町映画館7周年記念企画「変愛映画集」、、その4本が以下の作品。

「ラースと、その彼女」
「彼とわたしの漂流日記」
「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」
と、この作品。
恋愛映画としては、かなり変化球な感じもしますが、中々粋な選択。この作品だけ観てなかったので鑑賞しましたが、他の3作品全部好きです。

さて、この作品ですが、2000年版でした。1976年版より、カットやボカシを極力減らしてオリジナルに近いらしい。でも、モロ映す映画なだけにボカシはあります。

映画の70〜80%は、そのシーンというのは本当でした 笑。

阿部定の一途な愛には、狂気より無邪気を感じます。それを受け止める吉蔵の粋さですかね〜いや、あれを受け止めるのは、そんじょそこらの男では到底無理。なんせ定は休みなく1日中やっていたいという、、(^^;;

時代は226事件があった年。太平洋戦争に向かう不穏な空気が流れる時代。いろんな抑圧があっただろう時に、人間の根源的な営みを延々と繰り返す二人。性を生として描ききった真正直な映画と思いました。

藤竜也は最近、おじいさん役でよく観ますが、この頃は本当に若くてかっこいい。まあ、本番やってるし、そのモノもおっ立ててるし、若くなかったらとても出来ない役ですね 笑。よく引き受けたなと思います。定役の松田瑛子も、他の作品は知らないですが、中々の迫真の演技。二人の、まさに「本物」の気迫に圧倒されます。
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