ふぁみりあ

エンディングノートのふぁみりあのレビュー・感想・評価

エンディングノート(2011年製作の映画)
4.7
初めて観たドキュメンタリーでこんなにいいものを観てしまったら今後他のドキュメンタリーは見れないだろうなと一瞬にして感じさせた。
まず、こんなにお父さんのことが好きな娘がお父さんの死についての映画を作るなんてどんだけしんどかったかと思うと始まる前から涙がこぼれてしまいそうになる。最後の孫が父に遊びに行くところで父の涙まじりの笑顔や入院している時の孫の顔や娘息子の顔を見ている時の強がりなお父さんの涙が流れているのを見て演技ではなくそれがリアルで、でもこれはリアルなんだよって言われなくても全然違うのが読み取れる。
最初の頃の元気で図太い父からどんどん弱くなっていく父を見てこっちまでも嗚咽を漏らしながらお父さんと声を出してしまいました。
最期に母に愛してると伝えたいというところなんてとってもロマンチックでいい夫だなとおもい、母の父と生きたいとおもっている気持ちがフィルムの概念を超えて伝わった。画面なんて今回はなかった。自分の目でずっと見ている気持ちになった。
ただ、自分を父としてのナレーションはたまに頭狂いそうになった
死ぬときに周りに人が囲んでくれることがどんなに幸せなことなのか思い知った。自分もそうなりたいな。
ふぁみりあ

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