せびたん

デス・マングローヴ ゾンビ沼のせびたんのレビュー・感想・評価

2.0
ブラジルのトビー・フーパー(?)ロドリゴ・アラガオ監督の作品を『シー・オブ・ザ・デッド』(2013)、『チュパカブラ』(2011)と観てきて、これで3本目となりました。
時系列的には逆に観ちゃったけど、1本目にこれを観てたら他は観なかったかもなので、ラッキーだったと思ってます。

シーとかチュパではビジュアル的にも物語的にも音的にも独自の進化(欧米映画を基準でみた場合)を遂げてた感がありましたが、本作はまだ荒削りすぎでした。
その替りに(というのもヘンですが)マングローブの密林を満喫できます。すごいっすよ、マングローブ。見応えありました。

シーとかチュパではあまり目立たなかったブラジルの土着信仰的な精神性?考え方?が色濃く物語に影響してました。けど不思議と私にはとても分かりやすかったです。アミニズム的な内容だったので、私というより日本人には分かりやすいんじゃないかと思います。

キリスト教色の強いやつよりよっぽど違和感なく入ってくるので、普段なんとなく慣れ親しんでる気になってる欧米の文化は、意外と遠い距離にあるのかもなって思いました。
まあ、このくだりがブラジル国内でどれくらいポピュラーな内容なのかが分からないのでなんともいえませんが…笑

作品の出来としては、チュパ>>シー>>>>>これの順だと思います。シーは鯨のゾンビが出てくるのが豪快なんですよねえ笑
ストーリーが欧米映画に慣れてる人には難解に感じるのが評価されない理由かと。
せびたん

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