猿ゴリラチンパンジー監督さそり

ある女学生の日記の猿ゴリラチンパンジー監督さそりのレビュー・感想・評価

ある女学生の日記(2007年製作の映画)
3.5
北朝鮮映画を観るのはプルガサリ以来。凄過ぎる世界観!将軍様との写真が無い父の仕事は負け犬だと軽蔑する娘。科学者の父の工場に金正日が訪問すると尊敬して涙を流す娘!
それまでは貧しい一家の生活を淡々と描く成瀬巳喜男監督のような素朴な映画だったのに、普通に女子は喜び組みたいに将軍様を讃える歌を友達と歌う。
唐突に病気になる母、遠足の弁当が酷いと家出して湖に飛び込む妹。おかゆをポリバケツに入れて配る!祖母が作る飴が旨そう。
父を軽蔑した女友達と、突然駆けっこで真剣に勝負する!
唐突なスローモーション。何か今の日本人が忘れてしまった昭和ドラマのような純朴な世界。
朴訥な青年の笑顔。
何か演出が今迄観た全ての映画と違い、ショックを受けた!