円柱野郎

ピンクの豹の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ピンクの豹(1963年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


中東の王女が持つ巨大なダイヤ“ピンクパンサー”。
それを狙う怪盗ファントムと、ファントム逮捕に執念を燃やすクルーゾー警部の姿を描いたコメディ映画。

とにかくコメディリリーフのクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)が面白い。
シリーズ1作目のこの映画に限っては、主役はデヴィッド・ニーヴンが演じるファントムなのだが、完全に脇のクルーゾーが主役を食ってますよw
ニーヴンの他の主要キャラ3人も美男美女をそろえているし、どちらかというとイタリアのスキー・リゾートで繰り広げられるオシャレな往年のロマンティック・コメディ…という雰囲気でもあるが、そこにクルーゾーという異物を一人入れるだけでこんな愛すべきコントになるとは。
セラーズが演じる絶妙なおっちょこちょい感が実に素晴らしいね。

正直言うと、中盤は若干間延びしたような感じもあるんだけど、終盤はそんなことも忘れさせてくれるドタバタ劇っぷり。
ゴリラ(の着ぐるみ)の鏡ネタはベタなのにニヤついてしまう。クライマックスにある坂と広場でのカーチェイスは、「Mr.ビーン」か「ルパン三世」かはたまた吉本新喜劇か。
これぞ王道のドタバタ喜劇ってやつですな!
そしてシマウマ!あれは卑怯w

有名なテーマ曲は“ピンクパンサー”ではなく“ファントム”のテーマなんだけど、もはやそんなことはどうでもいいか、とにかくベタで楽しい映画ですね。
円柱野郎

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