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サンタクロースになった少年のERIのレビュー・感想・評価

3.3
そうか!サンタさんのヒゲが長いのは、子供達のプレゼントを一年中用意するのに夢中で剃るの忘れてたんだな。世界中の子供分のプレゼントの準備は時間がかかるものね。


今日はあんまり時間がないので短い作品を。12月に入って街はすっかりクリスマスモードだし、ということで2007年の「サンタクロースになった少年」を。久しぶりのフィンランド映画です。

フィンランドの景色や画面に映るあれこれが可愛すぎて、個人的には言葉の音も心地よくて、もう幸せな気分。

妹が病気になったのでパパとママはニコラスにお留守番を頼んで、夜病院に連れて行くと出かけていった。約束の時間を過ぎてもパパとママは帰ってこない。朝一人でご飯を食べ、待ちくたびれていると、男の人がおうちに来てパパとママが事故で亡くなったと告げに来た。ニコラスはひとりではいられないので男たちが村に連れてきた。村人たちは話し合って6家族が1年間交代でニコラスを育てることになった。みんなで育てよう。

クリスマスが来たら次の家へ送る。

最初ニコラスは預けられたお家で背中を向けてご飯を食べていたけれど、季節が変わり少しずつ慣れてまるで本物の家族みたいに馴染んでいった。ニコラスはお世話になった家族の子供にお別れの日のクリスマスに木彫を作ってプレゼントした。

6年が経ち漁で魚が取れなくなった時、イーサックがニコラスの木彫りを見て引き取るという。

最初は怖かったイーサックだけど、ただのツンデレというオチで可愛い。息子さんと離れて暮らしてて寂しかったんだね。めちゃいい人だった。

ニコラスはいつの間にか歳をとり、ある時イーサックの本当の息子さんが彼を迎えに来てまた一人ぼっちになってしまった。けれど、イーサックから譲り受けたあるもので、クリスマスの日は行ける範囲のすべての子供達にプレゼントを渡すことを思いつく。

あーそうか。サンタさんが誰か名乗らなかったからこうして世界中のいたるところにサンタさんがいて、世界中の子供たちにプレゼントが行き渡る文化が生まれたんだな。素敵すぎるよニコラス。

メリークリスマス!僕がサンタだってことは内緒だよ。
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