どーもキューブ

ゲルニカの木のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ゲルニカの木(1975年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

アラバールのスペイン村の乱

1975年作品、イタリア、フランス作品。
フェルナンドアラバール脚本監督。



欧州のカルトキング、アレハンドロホドルフスキー。彼にインスピレーションを与えたと言われ、そんな監督いるの?と思っていたらなぜか地元中古屋で怪しい数売っていたアラバール。すぐさま全て購入、鑑賞に至る。

特に処女作の「死よ、万歳」はかなり好きな作品になった。息子と母物語に強引な痛み、残酷を入れ込んだ作品で気持の悪い、かつ情感べったりした素晴らしさがあった。(スコア4、5に昇格)

令和3年に入りようやく棚から1枚つかみ気になったアラバール最終作。とある4月のある日見てみた。




んー!最初いいかんじだったんだけど、私の中では、いつ残酷、いつエログロを期待していたが、なんか少なめ。台詞はいつになく硬い。

冒頭綺麗なヒロインがポニーに乗って登場。ジャケット写真のヒロイン、マリアンジェラメラート。

マリアンジェラさんが綺麗。んでやっぱり調べて気になってくる「流されて」サントラが名盤の「流されて」。音楽ピエロピッチオーニ。

共産主義やら、キリスト教やら、共和制やら、うわあ社会派な感じを出してる。

多分スペインの戦争を描いているんだろうなあと。爆発を沢山、戦争っぽく描きはじめてるが、予算が少ないんでまことに半端な感じ。むだに画面に人を左右上下に群れさせてるが、半端感極まる。

Wikipediaみると題名の「ゲルニカの木」は実在するみたい。戦争を越えて倒れない木みたいな存在のようだ。

だけど多分なんかスペインの内戦、かったー、とか本当になんだか伝わらず。エログロもなんかかなりのとってつけた感。

グロ、ミイラ、精子入りワイン、拷問、闘牛的殺人、小さい人、セックスetc

戦争が真面目な感じでボッカンボッカン。死体並べて表現。

見終えるとこれで作品が撮れなくなるなったアラバール。なんかその理由がわかった気がする。



さて
アラバールの戦争
アラバールファンのみどうぞ!

フィルマ版追記
1位「死よ、万歳」
2位「クレージーホース」
、、、
12位「ゲルニカの木」
という感じの順位。ゲルニカの木結構、期待値上がってたんですよ。自分の中で。んで、蓋開けたら、あー、これで映画撮れなくなったのね!ってわかる作品になってましたね。やー残念だなー。

クレージーホースでいいかんじじゃーん!と思ってたんだけど。

ここで戦争、社会派にいきますかー!みたいな感じで知的をまとった感じになって駄目になった感じが濃厚に見ながら感じましたねー。アラバール全部見て、ちょっとすっきりしました。
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