かつを(@katsuwow)

血の海のかつを(@katsuwow)のレビュー・感想・評価

血の海(1969年製作の映画)
3.0
@黄金町ジャック&ベティにて

北朝鮮映画特集という珍しいイベントで、なおかつ休憩挟んで約5時間の作品を週末に観られるのがこの日だけだったので。

抗日闘争のプロパガンダ映画以上でも以下でもないのだが、同じ抗日運動を扱った「セデック・パレ」との違いに目的か違うと紙一重だなと思った。

おそらく古からの思想、民族的な特徴なのかと思うが、韓国映画には「母」への思慕や「母の強さ」を描く作品が良く観られるが、北朝鮮のこの映画も抗日運動と共に「母の偉大さ」が余すことなく描かれていて、
「え、撃たれたよね?死んでなかったの?」とか、
「いや、そこまで拷問受けてて驚異の回復力」とか、文盲の設定が後半どうでもよくなったりとか…つまりは不死身で、最後は大衆の前で演説打つほど母の力は偉大だというようになっていたのだった。

献身的な娘達は、力仕事なんてやってなかったのにいきなりライフル構えてゴルゴ13並みの腕を発揮し、遊撃隊に志願したり、乳飲み子が六年後に10歳になってたり…とにかくいろいろ振り幅が凄い映画だった。

しかし5時間…長かった。