めしいらず

海がきこえるのめしいらずのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
2.5
高校時代。転校生に対するささやかな感情のざわめき。あの時には特別な気はないと主人公は思っていた。でもあの感情は実は恋心だったと振り返った今ようやっと気づく。あの子からの些細なシグナルを主人公は見誤る。おそらくは彼女に焦がれる親友への遠慮が、敢えて彼にそう思わせていたのだろう。そんな風にそれぞれの気持ちがすれ違い、三人が三人とも傷ついてしまった。でも一定の時間を経て再会すれば素直にもなり易い。そして改めてあの時の恋の続きが動き始める。ありきたりでいてやはり特別な同窓会独特の空気。誰もが自分のそれを知らぬ間に投影してしまうような、ベタであり尊くもある、そんな映画。あまりジブリ映画っぽくはないかも知れない。
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