うめまつ

海がきこえるのうめまつのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
4.0
夏の描写ってどうしてこんなに郷愁を誘うんだろう。常に心地良い潮風を感じる。真昼の微睡みみたいな音楽も好き。里伽子の言動には呆れるばかりだけど(高校生に大金たかるな、友達を操ろうとするな、自分の話しかしないのは己だろ)、ラストの可愛さには持っていかれたし、10代男子にはあれくらい振りきれてたほうが魅力的なのかな。「里伽子はまるで30分で一気に大人になったみたいだった」って台詞が好き。

でも松野と杜崎の関係性の方が断然興味あるから、夕暮の港で過ごした1時間を是非とも掘り下げて欲しい。「女なんぞにお前の良さは判りゃせん」に一番キュンとした。とことんお人好しの杜崎もいいけど、私は断然松野派。インテリ眼鏡の高知弁って最高。あの後女性恐怖症になっていないか心配。
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