スタジオジブリ産、高知トライアングル
原作氷室冴子、監督望月智充。
スタジオジブリ若手制作集団による現代劇。
見た当初、本作のヒロインに嫌悪。
ラストの余韻があっさりしていた?思い。
再見して田舎と都会をトライアングルに描いた青い思いに包まれていた。
東京から高知の高校に編入してきたのヒロイン、リカコ。
わがままで意地っ張りで馴染めないのを表に出し突っ張る。
彼女を世話する眼鏡の真面目な青年、マツノと明るい主人公拓。
二人はそんな彼女の可愛いルックスと裏腹な内面に惹かれていく。
高知弁と風景、音楽永田茂さんのシンセの音が何とも心地よい。
本作の世界観からはみ出すリカコ。
素直になれないトライアングルは如何なる結末になるのか。
明るい出来事よりもリカコの身勝手な
性格を中心に描いた本作。
都会っ娘が田舎に馴染まない印象や気ままな振る舞いを今見ると微笑ましく感じる。
また、
「拓!もっとリカコを思いやれよ」
と突っ込みながらも学生時代を思い出させる青ずっぱさに溢れている。
ジブリのファンタジーの無い青春小品です。
追伸
高知弁とマイ郷土の言葉。
語尾に
「が」
がつく事が似ていたのでびっくりした。
こういう作品でいいから、スタジオジブリの再開を望んでます。