笑い死

海がきこえるの笑い死のレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
3.9
2020
良き時代、美しい世界、堪らなく感傷的な日々。
そこに自分は居ない。居たこともない。
だけど今観ても憧れる。
ホームの向かい、昔好きだった人がいたら。

2010に見た感想
世間は私のことなんて考えてくれるわけがない。
武藤里伽子は世間知らずの箱入り娘じゃない。
不協和音の鳴る家庭で育った子はどうしていつもなにか悟っているのだろうか。
この作品はジブリでも異質でマイナーであるのは、ジブリの若手だけで作り上げた作品だから。
しかし宮崎駿は刺激を受けながらも批判する。
「アニメとは『かくあるべし』を描くものであって,この作品は『かくあった』しか描いていない」
「かくあるべし」=こうなってほしいという意味で捉えるなら、この作品には「かくあった」=こうなりました、ということか。
「世界が狭いき」
「学校以外の世界があると嫌いな子の一人や二人どうでも良くなるの」
嫌いな人や嫌のことがあったときは、すこし広い世界に出てみようと思った。
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