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ペトラ・フォン・カントの苦い涙のDKのレビュー・感想・評価

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デザイナーの主人公が妖艶で打算的な若い女性の裏切りに合い悲劇的な結末を迎える一部始終を描いた室内戯曲映画。
どうしても助手マレーネに目がいってしまう。彼女の見つめる視線、タイプライターのタッチ音、さも画面の装飾物の一つと化したさまは非常に興味深いが、果たして彼女は真の解放を得ることができるのか。
主人公の過去を含め語られない部分が多く早急に感じたものの、そのような点が些細に思われるほど、緩急のつけ方が巧みで感心した。
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