ふっくー

IT/イットのふっくーのレビュー・感想・評価

IT/イット(1990年製作の映画)
3.3
27年ぶりに今作がリメイクし、爆発的に大ヒットしている元ネタがこちらのオリジナル版。
リメイク版を観に行く前に改めて鑑賞!

これTVミニシリーズなわけで、前半後半に分かれていてぶっ通しで観るとなんと187分とゆう「ベンハー」並みの長尺映画であります。

前半はレビューされてる方たちが口を揃えて言っている、そうまさに「スタンドバイミー」なんですよね。ここの前半が非常に面白い。いじめられっ子の子供達の友情物語であり、凄く心温まる。
そんな友情の中に道化師ペニーワイズがちらほら恐怖を与える幻覚を見せるもんだから、子供達はトラウマになってしまうわけですね。

容姿は普通のピエロなんだけど、目が笑ってない感じめっちゃ不気味ですやん。

洗濯物からチラチラ見えたり、川に浮いて手招きしたり、アルバムの中から仕掛け絵本ばりの飛び出ししたり、シャワールームで水出しまくったり、挙げ句の果てには下水道からこんにちは!
今こそ観るとちょっと笑っちゃうんだけど、これ小さい頃観たら確実にトラウマになってるわ。。

この映画でピエロが怖い存在になった人絶対いると思う笑。

後半は30年後また奴が帰ってきたということで、再集結して、ペニーワイズを倒そうと奮闘するんですが、大人になっても消えない友情。これがまた観ていて心地いいんですよね。手とか顔とかに血が付いてるのに、ペニーワイズを見えない人はわからないってとこも怖いですねー。

マイクから「あいつが帰ってきた」って電話を取った時の絶望感がちょっと笑ってしまった。ここまでは素晴らしい友情物語を折り曲げつつジワジワ怖いホラー映画だったんですが、ラストの20分なぜなんだ!なぜそうなった。。

これはスティーブンキング暴れましたね。結末やばすぎるでしょ。ペニーワイズの正体。。「えっ?なんで?」となってしまうことがもはやこの映画の本当のトラウマなのかもしれない笑。

凄く面白い映画なんですよ!ラスト20分までは。。。。
あなたはこのラストを最後まで直視することはできるだろうか。(ある意味で)
ふっくー

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