エアール

IT/イットのエアールのレビュー・感想・評価

IT/イット(1990年製作の映画)
3.8
ペニー・ワイズことティム・カリーの怪演ぶりが堪らない本作。
視覚的というよりかは
心理的な部分にはたらきかける恐怖といいましょうか、
だからこそ不気味で恐ろしいし、ここまで面白く仕上がったのではないでしょうか。
ペニー・ワイズのモデル、”殺人ピエロ”についても興味のある方は
是非検索を 笑


さて
物語は大きく2つに分けることができまして
ーー子ども達の失踪&殺人が立て続けに起きている田舎町を舞台に
得体の知れない”怪物”の存在を確信した7人の子どもらが一致団結して”それ”に闘いを挑む前半と、
30年の時を経て件の子どもらも40代のいい大人に、
またあの田舎町で再び子どもらの失踪&殺人事件が相次ぐ…
”それ”の仕業に違いない、と確信した彼らは当時交わした約束を守り30年の時を経て
再び集まる…と後半。


”それ”は突如、やってくる…
田舎町 デリー
立て続けに起こる失踪、または死亡事件
ーーその大半が子ども、
遺体についてはバラバラで発見されるものが多く凄惨。

同じ学校に通うマイク、ビル、ベン、ベヴァリー、エディー、リッチー、スタン
ーーみないじめられっ子に目をつけられている残念組。
彼らも”それ”と遭遇する
ーー各々異なるタイミング、異なるシチュエーション、異なる姿で…。
厄介なことに大人には見えない
ーーその心が認めるものしか見ようとしないから…


相手が一番怖がっているものに、
時には相手の願望や生きてる人間にも
姿を変えることができる”それ”
ーー”それ”の目的は
恐怖に怯えた子どもらを食い、世界を恐怖で包むこと。

デリーの歴史
ーー30年ごとに起きてる悲惨な事件の数々、
次々と出る犠牲者、
図書館員、作家、建築家、デザイナー、プロデューサー、コメディアン
ーー町を離れ各々の道を歩む面々、
断片的な記憶、
当時交わした約束と再会
ーー”それ”が生きていたらまた集まろう、
妖しい死の光
ーー眩しく光るその光をまともに見た者は心が奪われ光の中へ入っていきたくなる、…

現実か幻か、
恐怖に負けるか打ち勝つか、
子どもから大人になった彼らとペニー・ワイズの決着をご覧あれ。


大人のベヴァリーを演じたアネット・オトゥール、
大人のビルのパートナー オードラを演じたオリヴィア・ハッセー、
彼女らもチェックっすね!!
エアール

エアール