エスパーいとぅ

武士の献立のエスパーいとぅのレビュー・感想・評価

武士の献立(2013年製作の映画)
3.1
実在した加賀藩御料理人、通称「包丁侍」を描いた物語。

この時代を描いた作品は何か惹きつけられる。
実際には見ることのできない当時の文化や庶民の生活を垣間見ることができるのはとても楽しい。

武士といっても全ての武士がただ剣術を磨いているだけではなくお役目にはいろいろなものがある。
その一つが御料理人。
血気盛んな主人公は先祖代々御料理人を務めてきた武士家系の次男。
本来は長男が後を継ぎ、自分は剣で生きていくつもりだったが、長男の急死で自分が継ぐことに。
しかし「包丁侍」と呼ばれることが気に入らず、務めに身が入らない日々を過ごしていたのだが…というお話。

「武士の家計簿」と同様に着眼点が面白い作品。
派手さはないが、時代背景に合った様々な出来事が描かれ、現代との違いを肌で感じることができる。
全体的に穏やかな作風で安心して見ていられるのも良かった。