こく

私の男のこくのレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
2.9
元から熊切監督にモラルを求めても無意味だし、正直日活ロマンポルノ的な下衆エロを人気役者で描いただけの作品。狂った鬼畜魔道冥府が好きな人はいますから。

浅野忠信と二階堂ふみの近親相姦的な爛れた肉体関係も、歳の差も、通学前の二階堂をヘラヘラとお茶の間で飯を喰らうように浅野が犯す描写も、別にどうでも良い。理解したくなくても当人同士的には愛の形=家族の形なのだろう。

でも震災と津波で家族を失った幼女を「家族が欲しい!」と養子にして、中学か高校生になったら性奴隷って、余りにアウト。殺人に対する禁忌も皆無で、とりあえず邪魔者を殺しては、ひたすらセックスするふたり。

浅野の事務所の社長をやってた浅野の父親が、忠信マネーでシャブ食って何度も捕まってる事よりアウトだよ。

勿論、こんな性交目的に養女縁組するケースも実際にはあるかもだけど、被災者、とくに被災地の子供に失礼な映画。北海道や東北の被災地で必死に、静かに生きる人を、全力でがむしゃらにレイプしてる。しかも意図的に。

映画としてはありだけど、これで感動する人はいるのだろうか。

自分は女性にモテないし強い性欲もないが、それでいいと心底正直に思った。こういう類の地獄はいらないや。
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