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ブランデッドのswansongのレビュー・感想・評価

ブランデッド(2012年製作の映画)
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"Buy"(購入せよ), "Consume"(消費せよ), そして...

マックス・フォン・シドーが仕掛ける、全人類 「ぽっちゃり化」 計画!

「ロシアのSF映画」という文言を見ただけで、「惑星ソラリス」のように重厚かつ難解でお腹にズシンと響く世界を勝手に期待しちゃったのですが …

ん?… なんだコレ?(笑)

「そのとき、ミーシャはこう理解したのだった…」

観てればわかることを、いちいちナレーターが私たち観客にむかって「言葉」できっちり説明してくれるというウルトラ親切設計。
それ ○恵ちゃん全盛時代の大○テレビですやん!

まあその気恥ずかしい反則技も手伝って、尺が短いわりに話運びや人物描写は丁寧だし、共産主義の崩壊から資本主義社会への急速な移り変わりをロシア側の視点から語ってくれるところは非常に興味深くて、最後まで夢中で観てしまいましたよ。

でもジョン・カーペンター大先生は今から30年も前に、似たような話をもっともっと面白くて切っ先の鋭い映画に仕上げてたよなぁ …

奇っ怪な「赤牛の儀式」を経て、やがて主人公ミーシャが目撃する「世界の真相」のヴィジュアルがあまりにショボすぎて、そこはどうにも気持ちがついていきませんでした。(笑)

「隠喩」や「省略」や「見せ方の工夫」って、今更だけどやっぱり大切ですね。

ところで、いくつになっても食い意地が張りすぎてる私は、ひょっとしたら最早マックス・フォン・シドー翁や "骸骨顔のアイツら"の下僕なのかな …?

("⌒∇⌒") ハンバーガー & コカコーラ、ダイスキ♪
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