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恋の渦のkaz666のレビュー・感想・評価

恋の渦(2013年製作の映画)
4.1

違和感の話


2年前ぐらいの今ごろ、でかい声では言えないけど乱交パーティみたいなんに、参加して、ぼくは見学だけやったんやけど、男女含めて15人近くがホテルの一室でひしめきあっていた。
ぼく以外は勿論、裸。もしくは、バスローブで、ぼくだけが着衣。
そのとき、お世辞にも頭髪が豊かとは言えないおっさんに
君は何で服着てるん?
違和感すごいで?
と言われた。


違和感と、リアリティとは対極にあるようで極めて近い概念であると思うし、この作品でいえばリアリティに特価している。
あまりよく知らんけどDQNと呼ばれる痛い人たちが繰り広げる群像劇。
嫉妬や、見栄っ張りや、一人よがりや、虚言。
そこかしこでみられる感情たちがこの作品でひしめきあう。
前述の、ホテルの一室のよう。

この作品のキャラクターたちに個性があるようで実は没個性的に表現されている。
一人よがりの検体A、意地っ張りの検体B、自己顕示欲の強い検体C
この作品はある意味ラットみたいな検体たちで実験されている
人間検体なのである。
ひとつの箱の中にいくつかの検体を入れておいてしばらく待ってみるとどうなるか?
そこに、ただただブスなだけの
検体Xを投入するとどんな反応が起さきるか。
これはまさに台本ありのドキュメント作品。
まさしく
エクスペリメンタルムーヴィーである。
面白くないわけがない。