ズブズブの人間関係の中、しょうもない日々がダラダラ続いていくようでいて少しずつ軋んでいくのが面白かった。桐島好きならたぶん楽しめる。
潰された空き缶や飲みかけのいろはすが細かいリアリティを出していてよい。
彼らはいわゆるDQNであることには間違いないけれど、ある種人間のもっとも人間らしいことを繰り返して生活している訳である。
よく「こんなアホな奴いるなぁ笑」と他人事としてバカにしてる感想を見るけど、彼らのやっていることは我々全員の本質をスケールを変えてやっているに過ぎないように思った。
性欲、世間体、依存など人の根本的な欲望に正面からぶつかっていく彼ら。根底の弱さは全人類に共通するものであり、普遍的なんだなと感じた。
今後元号が変わったら、ガラケーやAKBが全盛期を迎えていた時代の平成風俗を生々しく残した作品としても面白くなるかも。