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ラストタンゴ・イン・パリのRのレビュー・感想・評価

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)
2.3
こいつはヒドイ映画だ笑 気色悪すぎて途中で見るのやめようかと思ったが、やめたら二度と見ることはないだろうと思って、とりあえず見終わった。けど、ほんとヒドイ。人によっては面白くないことはない作品なんだろうけど、個人的にこれはナイ。キモい。妻に自殺された初老の小汚いおっさんが、たまたま出会った女子大生とセフレになって、マンションの一室でセックスしまくるねんけど、お互い名前とか過去とか何も知らないまま、とにかくエッチだけする関係でいよう、という取り決めで逢瀬を重ねる。けど二人のセックス内容がだんだんエスカレートしていくと、少しずつ自分たちの過去とか私生活とかの片鱗が見え始め、ミステリーが剥ぎ取られたら、何や、ただの情けないキモいオヤジやんってなって、さぁ大変…!って話。キリスト教のお祈りをしながらアナルセックスするというめちゃめちゃ有名なシーンは、どうやらバターをアヌスに塗りたくることを事前に女優に知らせてなかったらしく、すんごい嫌でマジで泣いてたらしい。かわいそうに。あと、おっさんが自分の肛門に指突っ込ませて悶えてるシーンも、エグくて見てるのが苦痛だった。何チュー映画や。おっさんが死んだ妻に向かって感情を爆発させるシーンでは、こいつアホちゃう?ってことほざいたり、もーとにかく頭悪いし、クソやし、キモいし、汚いし、何なん? 往年のスーパーイケメン俳優としての面影を全く残していないマーロンブランド、よーこんなゲスな役引き受けたわ。一方、女子大生がふつうに付き合ってる若い男の子も、こっちはこっちで映画好き過ぎて、彼女にずっとカメラを向けて、それしか頭にない男。女子大生よ、男運悪すぎ、ってか見る目なさすぎ。そんなこんながコメディな演出だったらもっと面白いかもしれないが、大真面目なアート映画風にやっちゃってるもんだから、気持ち悪さしかない。見ててほんと具合悪くなる。スケべなおっさんの妄想カムトゥルーを無理矢理見せられてる感じ。いらねー。しかしながら、映像だけはめちゃめちゃカッコいい。さすがビットリオストラーロ。橋の上のシーンとか一度見ると忘れられない画です。最初のファッキンゴーーーーーーッドはさすがにわろたけど。とはいえ……うーん、ベルトルッチ監督の前作の暗殺の森と映像の雰囲気かぶり過ぎな気が。暗殺の森のほうがぜんぜん面白いし。音楽は、内容のどーでもよさを考えると、かなり仰々しくて鬱陶しい。この映画、公開時は一大スキャンダルだったらしいねんけど、そんなスキャンダルになるような内容ではないと思う。まぁ公開された時代を考えるとしゃあないのかな。こんなくだらない内容でプリプリ怒ってる人たちって一体何を考えて生きてるんでしょうか。ぼくには謎です。あと、こういう弱っちい中身のない気色悪いエロオヤジには是非とも滅びてほしいです。こら、そんなこと言ってはいけません。一部の人びとからは需要あったりするんやから。よかったやん。
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