後半からのほとばしる情熱にクラクラする。
なんか沢山喋ってんなあ、たっくさん喋ってんなあ!
とは思うものの、あそこで紡がれる言葉たちの持つ哲学的で、神秘的にも思える圧倒的な存在感よ。
山戸結希は詩人だ。
詩人が映画を撮っているのだ。
ムーラボには度々足を運び、興奮する出会いもあったりするが、歌を歌うアーティストとのコラボでこんなにも美しく映画を纏められる人はあまりいないと思う。
田舎の閉塞感ではなく、東京への憧れ、自分が憧れている人と己の距離感を抉るようにして描いている。
出戻り文化人なんて言われた日には、私だったら10分悔し泣きする。