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エリジウムのymdのレビュー・感想・評価

エリジウム(2013年製作の映画)
3.5
ニール・ブロンカンプって特異な監督のように思えるけれど実は極めて真っ当というか、メロドラマ的な構造が好きな人。

この作品はそれが1番押し出されていて、まるで日本のコミックのような世界観が繰り広げられている。

近未来的なSF感とか荒廃してスラム化した社会とか、自己犠牲とか諸々の要素は前作『第九地区』と次作『チャッピー』と同様であり、それはつまり表層がアクション映画になっただけなのである。

ただし、アクション比率がかなり強く、テーマ性は前後作よりは弱い。それは多分意図的なんだろうけれど。

『第九地区』は低予算が好転して妙なリアルティが絵に宿ったことが素晴らしかったけれど、今作は主演2人からも分かるように莫大な資金によって壮大な絵作りで展開されている。

だからそこらのSFアクション大作と何ら遜色ない迫力の力作となっている。

…つまりこれ別にブロンカンプ監督じゃなくてもいいんだよね。