チーズマン

アドベンチャーランドへようこそのチーズマンのレビュー・感想・評価

3.8
主人公がニューヨークの大学院への進学費用を貯めるために地元の寂れた遊園地“アドベンチャー・ランド”でバイトする、ひと夏の話。


グレッグ・モットーラ監督作品の流れだと『スーパー・バッド/童貞ウォーズ』と『宇宙人ポール』の間の作品で、ちょうど作品のメンタリティ的にもその2つの作品の間ぐらいかな。
前作の『スーパー・バッド/童貞ウォーズ』のあの童貞ボンクラ3人組はまだこじらせる前なんだよね、だから童貞捨てる為にバカみたいに突っ走って結局最後は友情の話へと回帰していくんだけど。
今作の主人公は更に年齢が上なこともあり童貞マインドがより切実で、チャンスが来たのに後ろめたくて煮え切らない感じの痛さと甘酸っぱさはジェシー・アイゼンバーグの顔1つで全て表現されてたんじゃないかな。

そして、主人公の幼馴染のおバカとして敢えて前作スーパー・バッド的なキャラを出しておいて、成長していく主人公と対比させてるあたりは正直な監督なんだなだと思った。
苦くても成長させないとね。



入れ替わりの激しいバイトでたまたまその時期だけ濃いメンツが揃った時のあの雰囲気がしっかり描けてて良かったなあ。


この作品のクリステン・スチュワートの収まりの良さが抜群。

ライアン・レイノルズがカッコいいダメ男の役で、これがなかなか良かった。
チーズマン

チーズマン