ハリウッドでキャリアを築いた監督が、スウェーデンに戻って撮ったサスペンス。
のっけからスピーディな編集の殺戮場面が、スリリング。
罪の意識や疑念に囚われた登場人物ばかりが、登場。
独り身の主人公でさえ、家族制度から間接的に足を引っ張られている態。
特に取り乱し、周囲に当たり散らす女性キャラクターは不快、監督の個人的な恨みが込められているのではと勘繰りたくなった。
クライマックスの氷上撮影はすごい迫力、盛り上げ方も上手だが、直前に主人公が不味い失態を繰り広げるのでイライラ、カタルシスが弱まる。
ユーモア皆無で閉塞に満ち、無駄に暗い。