均一化されたこの世の中。
同じような部屋に住み、同じような恋愛をする。
私たちは世の中に埋れている。
その中から運命の一人を見つけ出すのは、ウォーリーを探せよりもハード。
登場する男女。
彼らはお互いを知らない。
両者とも心に闇を抱えていて、それなりの恋愛はするが長続きしない。
そんな二人が街角で何度もすれ違い、お互いの存在を見ているが、認識はしていない。
ここが重要。
見ることと、認識することは全く違う。
SNSが発達し、情報化が進んだいま、孤独な生活を強いられている。
街中ではたくさんの人に出会い、存在は見ている。
しかし、認識はしていない。
ただ見ているだけ。
そんな彼らはチャットで知り合い、意気投合する。
そしてエンディング。
生身の人間に出会うよりは、SNSできっかけづくりをした方が関係が築きやすいのかも。
あとはパーティーで知り合うか、ジムのプールで知り合うか。
これは偶然が重なっての話。
SNSの力はすごいなー、人のコミュニケーションを支配しているのだから。
