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ラッシュ/プライドと友情のyunのネタバレレビュー・内容・結末

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

F1や車に興味が無くとも大丈夫。
洋画好きならぜひ観ましょ。

若干、脚本がニキ・ラウダ寄りだなと感じた。

日本版は副題で~プライドと友情~とあるけれど、ラウダ本人曰く、

『F1レーサーに“友情”はない』

そうです。爆
なんてこったい。
宣伝する奴、ちゃんと調べて作ってるのか。

実話を元にした作品は、ある程度の着色はあってあたりまえ。

それでも

脚本、素晴らしい。

もうね、無駄なシーンが無いのね。

随所随所に盛り込まれてるのね。


サインを求められ、応じたラウダに、ファンは『日付も入れてくれ』という。


「なぜだ?」


『今日が最後(のレース)になるかもしれないだろ?』 

サラリと言う。

当時のF1がそれほど危険なことは、周知の事実。
ジェームスが毎度試合前になると嘔吐していたのも、死と隣り合わせのレースへの緊張感から。

そんな中、結婚し守るものが出来て、死ぬのが一層こわくなったラウダ。
結果、クラッシュしてしまい、重傷を負う。
選手生命尽きたかと思われたが、病室のテレビに映るジェームスの活躍を目にし、奮起。

そんな夫の姿を見ていられない妻。

『お願いだからやめて』


「愛してるなら何も言うな」

愛してるからこそ、そんな辛い姿見てられないんじゃないか。



レースに復帰し、会見するラウダに質問をする記者。

『その顔を見て奥さんは何と言ってましたか?』


「顔が無くとも右足があればレースに参加出来るわね、かな(笑)」

デリカシーのない質問にもジョークで対応する大人なラウダ。

記者は尚も続ける。

『真面目な話、その顔では結婚生活は続かないのでは?』


「では僕も真面目に答えよう」 

「fuck you」


退出するラウダ。

退出するその記者に廊下で話しかけたジェームス。
記者の顔を殴りとばし、

『妻に今の自分の顔をどう思うか聞いてみろ』

と言う。


ジェームス・ハントは1度の世界王者を取って満足し、その後F1から去った。

ニキ・ラウダはその後もレーサーとして活躍し、二度目のタイトルを取ったが、ライバルがいなくて物足らない面もあった。
上を目指すには、強力なライバルは必要だなと思う。
張り合うライバルがいてこそ、本来の力が存分に出せる。
スポーツ界では特に。

ラストで日本が出てきた時はテンション上がったんですが、思ったより簡単に描かれていたのでちょっと残念でした。
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