ほーりー

ラッシュ/プライドと友情のほーりーのレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
3.8
70年代のF1世界選手権を賑わした二人の天才、ジェームズ・ハントと先日他界したニキ・ラウダのそれぞれの青春を描いた「ラッシュ/プライドと友情」。

この映画の公開当時、私が通っている似顔絵教室で主演二人の顔を描いた人がいて、劇場で観て大変な感銘を受けたと話をしていたのが印象に残っている。

監督はロン・ハワード。「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュールがラウダ役で、ハント役のクリス・ヘムズワースは皆さまご存知マイティ・ソーのひとですね。。

ちなみにブリュールは異名「スーパーラット」の通りの風貌のラウダを演じるにあたり、前歯を入れての芝居をしているが、そのせいかどことなく顔がデーブ・スペクターに似ていると思うのは自分だけだろうか。

ハンサムなプレイボーイで天才肌のイギリス人ハントはF2レースで輝かしい成績をおさめて、いよいよ来シーズンにはF1の世界に挑戦しようとしていた。

一方、オーストラリア人(誤記・正しくはオーストリア人)のラウダは冷静沈着な頭脳派で、資金を自分の力で調達してF1の世界に足を踏み入れる。
性格が水と油の二人は早くもお互いにライバル心を燃やす間柄となる。

映画はそれぞれの苦境を交互に描く構成となっている。

それまで順調だったハントであったが、資金難でスポンサー探しに奔走したり、酒が原因で妻に逃げられたりで、そのせいかレース結果も不調が続く。

ハントに大きく順位を離していたラウダも、レース中の事故で顔に大火傷を負い、復帰は絶望的と思われる。

個人的には勝つことにストイックなラウダの方が格好いいと思うのだが、そんな彼に対して勝利は喜ばなきゃ意味がないとさらりと切り返したハントも魅力的なキャラクターだった。

それにしても大火傷を負ったラウダよりも若くして心臓発作で亡くなったハント。
劇中、女を抱きまくるハントを観てると、落語の「短命」じゃないがやっぱりモテる人って得てして早死になんだなと思いましたナ。

■映画 DATA==========================
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
製作:ロン・ハワード/ブライアン・グレイザー/アンドリュー・イートン/エリック・フェルナー/ブライアン・オリヴァー/ピーター・モーガン
音楽:ハンス・ジマー
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
公開:2013年9月20日(米)/2014年2月7日(日)
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