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ラッシュ/プライドと友情のかずシネマのレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
3.6
伝記もの。
テレビでレースの放送があれば何となく見る程度で、F1の世界には明るくない。
なので失礼ながら実際の2人の事を存じ上げないんだが、そんなど素人もイイ所な自分でも、30分過ぎた辺りからこの作品がどんな作品なのかがきちんと掴めた。
ダニエル・ブリュールのいつもと違う癖のある喋り方は御本人に寄せているのかな。

「幸せを敵と言ったら終わり、絶対に勝てないから」というラウダの奥さんの台詞が良かったな。

炎上した上にあのスピードの後続車に追突されるって、、、もう…
観てるだけで辛いし、奥さんの気持ちを考えても想像を絶する。
病院で手当てを受けているあの様子も見るだけでも本当に苦しい。
これを御本人や御家族は耐えたんだよな…。凄い精神力だな。。

もうちょいレースシーンが出てくるのかと思っていたけれど、レースシーンは思っていたよりはアッサリしていた。
尺の都合だろうが、レースにしろドラマ部分にしろ、全てにおいてあっさり目に凝縮されている感じはあった。
あっさり塩味とまでは行かないが、醤油味くらいの仕上がり。(?)
でも、レースシーンとそれに関連するシーン、車に乗っていないシーンとの構成のバランスが取れた仕上がりと思う。単純に観やすい。
この作品に迫力のレースシーンを最も期待した人には少し物足りないかもしれない。

クライマックスの悪天候の日本グランプリのシーンが見応えあったなぁ。
棄権する事も感情を切り離した合理的で勇気ある決断と思う。
そして、よく走り切ったよな。

「私が嫉妬した唯一の人」なんて言えるライバル、友人って素晴らしいね。
切磋琢磨し合える良い関係だったんだなぁ。。
最後にちらっと実際の映像が流れるのもお約束だがええな。


出演陣がPRで来日していたのは知っていたけれど、劇場版の吹替はキンキの2人が担当してたんやね。知らんかったわ。
光一はF1ガチ勢だし、昔アニメに出演した時は実写のドラマや映画の演技よりも何故か自然に聴こえたんだよね。
実写の吹き替えはアニメとは勝手が違うだろうけど、どうなんだろうか…。
まぁ、配信やBS放送用に吹き替えし直してるって事はそういう事なんだろうけどもw
円盤にはキンキ版も入ってるそうなので、ちょっと観てみたいわ。
吹き替えし直し版はダニエル・ブリュールを藤原啓治が担当しているそうなので、こちらも観てみたい。
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