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ラッシュ/プライドと友情の接続設定のレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
5.0
クールなニキ・ラウダ、そしてユニークで情熱的なジェームズ・ハント!どっちも最高に格好良すぎる…!

まず、70年代のレース映画ということで、シンプルに画が、どこを撮っても格好良すぎる。重厚感あるマシン、カラフルなビジュアル、ファッションセンス、そこで流れる音楽等々、時代の良さや空気感の良さ、人物達の真っすぐな感じの心地よさがとても良い。

そして、そんな中、F3で出会う二人の若者、ニキ・ラウダと、ジェームズ・ハント。この二人の対極なキャラクター性も良いし、ヤジの飛ばしあいや、皮肉の効いたセリフ選びが、また堪らない…!

クール&情熱で対極な感じだけれども、どっちも皮肉屋で、ある意味似た者同士なところや、その演技なんかも本当に最高だ。

さらに吹き替えでは、声がアイアンマンの藤原啓治さんであることもあり、それがクリヘムとのライバルになってるから、そこもまた良き。

作品全体のテンポも驚くほど速く、特に何か次の展開を仄めかしたかと思ったら、次のカットでは時間をすっ飛ばして、もう実行しているみたいな、半ばコメディ感すらあるスーパーカットのせいで、面白くもあり、展開がそれこそマシンのようにグングン進んでくれるから、終始飽きさせないでくれる。

前半は、そんなテンポの良さと、画づくりの雰囲気、二人のキャラクター性などの魅力ある要素盛りだくさんで進むが、中盤から後半にかけて、さらにグッとシリアスな展開で落ちて、そこから熱く這い上がってくれる展開も、非常に魂をたぎらせてくれる。

特に中盤から、マシンの唸るような振動の良さが非常によく鳴り響き、音響の良い映画館で、振動と共に見たかったと思わせてしまうほど。

そして、そこにハンス・ジマーの重低音ある曲や、一瞬の静寂、決戦のレース場などが、ドンドンと重なり盛り上がって来て、クライマックスに向かう様は、手に汗握って画面から目を離せなくなってしまうほどだ。

ニキ・ラウダ、そしてジェームズ・ハント!どっちも最高に格好良すぎる…!
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