記録。
「不死鳥」に込めた想い。
FTISLANDのヴォーカリスト、イ・ホンギ主演の、切なくも暖かいヒューマンドラマ。これもマ・ドンソク兄貴目当て。
暴力沙汰の禊ぎとして末期癌患者のホスピスに社会奉仕として遣わされたアイドル、チュンイ。病人とは思えない振る舞いを見せる患者に呆気にとられながらも、奉仕期間の短縮のために彼らのバンド「フェニックス」を嫌々プロデュースすることに…。
第一印象は割とコメディタッチでライトな感触なんですよね。患者も悲観にくれてる様子はなく、どうせ死ぬならとタバコは吸うわ、夜の街には繰り出すわ。
でもやっぱり常に死の影が付き纏う物語なワケで、メンバーのバンドに賭ける情熱も決して遊びなんかじゃないことが見えてくる。彼らの時間は限られてるし、いつダメになるかも分からないのだから。段々と主人公チュンイの心情も変わってくるんだけど、こうなってくるともう目が離せない。
終盤はもう怒涛の涙腺崩壊ラッシュ。決してお涙頂戴的な安っぽさは無く、しっかりとドラマとして泣かせにくるんですよね。ラストシーンもめっちゃ染みます。
さて、本作のマブリーはやっぱり元ヤクザなワケだけど、ドラム(経験者らしい)を叩くレアな姿が拝めるし、本作で流した涙の多くは彼の演技が演出したものでした。是非ファンの方には観てほしいな。
Mark数から察してあまり観られてない作品だと思うけど、これ良い映画でしたよ。