カテリーナ

クロワッサンで朝食をのカテリーナのレビュー・感想・評価

クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)
3.9
パリの街並がくすんで見えた

長編映画初監督作品
エストニアはまったく知識の無い異国
アンヌは人生半ばを過ぎた女性って事は私と同じくらいの年齢、病気の母親が亡くなった時の目の動き、取り乱さないのは年齢のせいだけではないと後でわかる
折角の美しいはずのパリがあまり魅力的に映らない 朝靄の中アンヌがひとりでエッフェル塔の前でパンをかじるシーン
どこにでもある普通の景色だった
それは暗く沈んだアンヌの心を投影させたからか
でも暗いシーンばかりでなく
二人でカフェへ行く時の華やいだ雰囲気が良かった いつもよりお洒落したアンヌのトレンチコートは似合っていた
今作にジャンヌ・モローをキャスティングしたのはなんとなく意図はわかるけど残酷
ジャンヌ・モローより年下のはずのステファンはまるで父親のようにジャンヌを包み込む暖かさが感じられたあのベットシーンちょっと驚いたけどね
ラストシーンは未来は明るい事も待ってるってアンヌのはにかんだ笑顔が語っていた
台詞ではなく表情で見せる演出が上手かった監督が繊細なんですね
カテリーナ

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